採用に役立つコラムCOLUMN
新卒既卒を募集する時に事業主さんに用意していただきたいもの
従業員の採用にあたって、厚生労働省の助成金がうけられる場合があります。
中小企業・一定期間・解雇者をだしていない等条件はありますが、雇入れに関する助成金で、代表的なものをご紹介させていただきます。
- トライアル雇用助成金
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一般トライアルコースでは、職業経験等が浅い方・離職して 1 年を超えている方等をハローワークまたは民間の職業紹介事業者等の紹介で、試行的に ( トライアル ) 雇用する事業主に対して、1 か月最大 4 万円・最長 3か月 ( 最高 12 万円、母子家庭等は 15 万円 )助成されます。
採用面接をした時、「今までやったことのない仕事だけど、頑張って取り組んで行きたいです!」というやる気のある求職者を、経験がないだけで採用しないのはもったいないですよね。
3 か月の有期契約なので、やはりこの仕事に向いていなかった・ここまでやってほしいという基準に達せなかったという場合、3 か月で契約を終了することができます。事業主が今後、正社員として雇い入れるか、判断できる期間が 3か月できるのです。 - 特定求職者雇用開発助成金
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特定就職困難者コースでは、60 歳以上 65 歳未満の方・障害者・母子家庭の母等を、ハローワークまたは民間の職業紹介事業者等の紹介で雇い入れた事業主に対して、フルタイム勤務で一人あたり 60 万円(障害者は 120万円)、パートタイマーなど短時間勤務でも40 万円(障害者は 80 万円)助成されます。
最近では、女性同士や母子家庭の母同士で、うまくシフトを組んで働ける職場もたくさんあります。また、60歳以上の方も、まだまだ即戦力です。三年以内既卒者等採用定着コースでは、学校の既卒者・中退者の応募が可能な新卒求人で募集をし、初めて雇い入れた場合に条件を満たすと、事業主に 70万 ( 高校中退の場合 80 万 )助成されます。
助成金は、ハローワーク等の紹介での採用等、採用面接までに準備・計画が必要な場合が多くありますので、事業主のみなさんには、事前にご相談をお願いしています。
一問一答!失敗しない採用のポイントをおさらい
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- 社員を募集したいのですが、どうすればよいですか?
- 求人雑誌、有料職業紹介所、自社HP、社員の紹介、ハローワーク、いろいろな方法があります。どれがおすすめというものはありませんが、ハローワークからの紹介は助成金の対象者の方がいらっしゃる場合も。ハローワーク以外からの採用は助成金がもらえない場合がほとんどです。無料でもある点からも、ハローワークの求人は併用して利用することをお勧めします。
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- 履歴書はどこを見ればよいのですか?
- 以前は履歴書は手書きでないといけないような風潮がありました。しかし今では、パソコンを使っての履歴書も多くなっています。面接官よって考え方はいろいろありますが、パソコンを使った履歴書からは、最低限のパソコンスキルはあると判断することもできると言われています。
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- 1日に 20名程度の利用もできますか?
- まったく問題ありません。
ただ、ご利用企業も多数おられますので、事前にお知らせいただけると、納期についてご相談させていただきます。
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- 面接ではどんな質問をすればいいのですか?
- まずは知りたいことを質問してください。今までどんな仕事についてきたのか、そこで何をやってきたのか、いろいろ質問したくなるかと思います。ただし、出生のことや家族のこと等、本人には責任のないことを尋ねることは就職差別につながりますので配慮が必要です。
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- 新卒採用と中途採用どちらがよいのですか?
- 新卒と中途採用では受け入れ方や受け入れる体制が違います。新卒の場合、会社側に受け入れの体制があるかが重要になります。一から育てるのです。電話の取り方、書類の書き方等、今まで仕事をしてきた人なら当たり前と思われることも教えていかないといけません。教える方も教えられる方も大変です。中途採用の場合は即戦力という考え方で採用します。面接までに一定の課題を与え、実際に商品等を作ってもらい判断する会社も増えてきています。
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- 適性検査はどのタイミングでするのですか?
- 採用面接時と、面接後日に受けていただくパターンがございます。多くの方を一度に面接する場合は、全員の方に受けていただく場合が多いです。中途採用など 1名ずつ採用面接をする場合は、面接後に判断材料を増やしたいと思われた場合だけ、検査を実施する企業さんも少なくありません。適性検査に要する時間は 20 分程度です。
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- 適性検査はなぜ重要なのですか?
- 面接だけでは見抜けない、客観的な指標となるからです。何度も何時間も面接に費やせる場合は別として、少ない時間でいろいろな判断をする場合、何を基準にすればよいかわからなくなります。複数人で面接に携わる場合も、誰の基準で考えてよいかわからなくなります。今どのような人材を求めているのか?営業職、事務職、企画職、協調性がある人が良いのか、リーダーシップの取れる人がよいのか、メンタルの強い人がよいのか。面接だけでは見抜くことが難しい性格的な部分を、客観的に判断することが可能になるのです。